2026年8月時点の公開情報をもとにしています。

Blenderは誰が作っているのか。なぜ無料なのか。企業が資金を出しているのに、誰が開発方針を決めているのか。GPLなら何をしても自由なのか。ロゴや「Blender」という名前は自由に使えるのか。そして、会社の制作ツールとして採用すると何が起きるのか。

普段Blenderを使っていても、改めて聞かれると意外と説明しづらい「Blenderそのもの」について、歴史、組織、開発、資金、ライセンス、商標、企業利用という視点から整理します。

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このページはBlenderの操作方法を解説するものではありません。Blenderというオープンソースプロジェクトが、どのような仕組みで成り立っているのかを知るための読み物です。

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1. そもそもBlenderとは?

Blenderは、3DCG制作、アニメーション、レンダリング、コンポジット、モーショントラッキング、映像編集などを一つのアプリケーション内で扱えるオープンソースの3D制作ソフトウェアです。

しかし「無料で使える3DCGソフト」という説明だけでは、Blenderの特徴の半分も説明できません。

Blenderは一般的な商用DCCのように、ソフトウェア会社が製品を所有し、ライセンスを販売して、その売上によって開発するという構造ではありません。ソースコードは公開され、世界中の開発者が開発に参加でき、その中心を非営利組織である Blender Foundation が支えています。

つまりBlenderを理解するには、単にアプリケーションを見るだけではなく、ソフトウェア、Foundation、開発者、利用者、企業スポンサー、制作活動を含めた一つのエコシステムとして見る必要があります。

Mayaや3ds Maxの「代わり」になることが目的ではない

Blenderはしばしば「Mayaや3ds Maxの無料代替」と比較されます。実際、Modeling、Rigging、Animation、Renderingなど多くの領域で同じ用途を担えるため、その比較自体は自然です。

しかしBlender Projectの立ち位置を考えると、既存DCCのMarket Shareを奪って、そのProduct Positionを置き換えること自体が目的ではありません。 商用SoftwareのようにSeat数を増やすことが売上に直結するBusiness Modelではなく、特定VendorのProduct Lineへユーザーを囲い込む必要もありません。

そのためBlenderは「Mayaと同じものを無料で作る」方向よりも、Blender自身が必要だと考える制作環境を広げてきました。

現在のBlenderには、